加湿素材シートとは?
加湿素材シートとは、水を常温のまま気化(水蒸気化)させる気化式加湿器にて使用されるシートです。これによって、通過した空気が加湿されキレイな潤いのある空気になり部屋の環境を改善致します。
当社では、吸水性に優れたシートを開発、コルゲート加工(立体的な波加工)を施しエレメント状にすることで通過空気が効率よく接触し、加湿効率を高めています。
また空調機用加湿素材シートでは、吸水性は当然のこと保水性にも優れ、耐温水かつ抗菌といった特長を持っており、乾湿を繰り返しても変わりなく使用できる特殊な加工を施した製品です。
気化式の原理と特徴
洗濯物が空気の流通(風通し)によって乾く原理を利用しています。
水で濡らした加湿素材シートに空気が流通すると、シートの水分が蒸発するので室内の絶対湿度が増加します。また、水の気化現象によって熱が奪われるため、加湿素材シートを通過した空気においては気化冷却が起こり、室内の温度が下がります。
機能と使用用途
機能及び実績
気化式加湿器 素材シート(加湿用途)
- 機能
- 成形性(波加工) 吸水性 耐水性 抗菌性 耐熱性
- 実績
- 加湿器メーカー → 25年に渡り、吸水シート(コルゲート加工品)を納入
最終ユーザー → 国内大手の液晶パネル工場、プラズマ工場、LED化学工場、電子部品工場 車塗装ブース、化粧品工場、キノコ栽培温室、野菜販売ブース、ホテル・病院の空調など
冷却用途の素材シート
- 実績
- 電力会社にて、火力発電所の発電(燃焼)効率向上を目的とした冷却効果を確認済み
気化式加湿素材シートの副次効果
冷却効果
水の気化により、その気化熱(蒸発潜熱)が水蒸気に奪われるため加湿空気の温度は加湿に応じて下がります。
気化冷却が起こり、冷風機として使用されることもあります。
脱臭効果
通過空気の成分に水溶性ガスがある場合、エレメント内部の水膜で吸収し(ガス除去)吸収できた分のガス臭気(悪臭)については低減できます。
例えばアンモニウムイオン(NH4+)や硫酸イオン(SO42)等の水溶性成分が含まれている場合、素材シートである程度吸収できる事が判っています。素材シート中の粉体材料等をよりガス吸着性の良い粉体に変えることで、除去・吸着機能を主とした素材シートとすることが可能です。